韓国の関税当局が、若者に人気の中国キャラクター「ラブブ(Labubu)」の偽造キーホルダーを調べたところ、可塑剤(フタル酸エステル)が国内基準の344倍検出されました。

関税当局は上半期に輸入された模倣品を集中摘発し、計60万6443点を押収、うち肌に触れる製品250点を成分分析した結果、112点から鉛・カドミウム・可塑剤など基準超過の有害物質が見つかったと発表しています。

特に鉛やカドミウムは最大で基準の数千倍という高濃度が確認され、ライブコマース経由で購入した製品でも基準超過の割合が高かった点が問題視されています(ライブ購入42点のうち24点が超過)。

現時点では「偽造品」からの検出事例が報告されていますが、製造過程や流通経路により危険性は変わるため、購入時は販売元の確認や信頼できる販売チャネルを使うことが重要です。

要点を抑えると…

  • ラブブ偽造キーホルダー5点を分析し、2点で可塑剤が基準の344倍検出。
  • 上半期に摘発した偽造品は60万6443点にのぼると関税庁が発表。
  • 皮膚に触れる250点の分析で112点(約44.8%)から鉛・カドミウム等が基準超過
  • 一部製品の鉛・カドミウムは許容基準の最大数千倍に達したと報告。
  • ライブコマースで購入した商品でも57.1%(24/42点)が基準超過で見つかった点が指摘されている。

注意すべきこと

  • 報道は「偽造品」での検出事例を伝えています。本物/正規品全てを一律に断定するものではありません。
  • 製品の危険性は成分分析の結果に基づくため、同じ型番でもロットや流通元で差が出る可能性があります。
  • 小さな子どもが口に入れたり肌に長時間触れる物は、信頼できる正規販売店や公式サイトで購入することを推奨します。
  • 海外通販やSNSのライブ販売で購入する場合、販売者情報・返品条件・成分表の有無を必ず確認してください。
  • 不審な点がある場合は自治体や消費者センターに相談してください。

イメージはこんな感じ

私が思うこと

韓国関税当局の分析結果は、模倣品流通が単なる知的財産の問題にとどまらず、消費者の健康リスクを直接生む可能性を示しています。

鉛やカドミウム、可塑剤は長期・高濃度曝露で腎機能や生殖機能、発達に影響を与える恐れがあるため、特に子どもや妊婦が触れる可能性のある製品には注意が必要です。

海外直販やライブコマースの普及で入手経路が多様化している現状では、販売元の透明性確認と、疑わしい製品を見つけた場合の迅速な通報・回収体制の整備が重要です。