中国で情報収集と防諜を担う国家安全省が、高市早苗首相の台湾有事発言をSNSで強く非難し、日本を名指しでけん制したと報じられています。19日の発信では「中国の統一に武力介入しようとする野心」を警戒すると強い表現で述べ、反スパイ法による摘発強化を示唆したとされています。

これにより、中国に滞在する日本人の間では「些細な行為でもスパイ容疑をかけられるのではないか」という不安が広がりつつあります。過去にも日本企業の駐在員が反スパイ法で拘束され、長期の勾留や裁判に直面した事例があるため、今回の発信が単なる言葉だけで終わるかどうかは読みにくい状況です。

一方で、背景には高市首相が国会で「台湾有事は存立危機事態になり得る」と述べ、自衛隊の関与の可能性に言及したことがあり、中国側はこれを「内政干渉」「戦後国際秩序を損なう」と位置づけています。先日、国連総会の安保理改革会合で中国の傅聡国連大使が「日本に常任理事国入りの資格はない」と発言した件と合わせると、高市発言を起点とした対日圧力が外交と安全保障の両面で強まっている姿が見えてきます。

SNSでは「中国邦人摘発強化ちらつかせ威嚇」という見出しの記事に約5800件のコメントが寄せられ、在中邦人の安全確保や日本政府の対応、企業の撤退判断などを巡って議論が広がっています。感情的な投稿も多く、冷静なリスク評価と差別を避けた議論の線引きが問われる局面に入っていると感じられます。

要点を抑えると…

  • 中国国家安全省がSNSで高市首相の台湾有事発言を強く非難
  • 反スパイ法による邦人摘発強化を示唆し、日本を威嚇する姿勢を表明したと報じられている
  • 背景には「台湾有事は存立危機事態になり得る」とする高市首相の国会答弁がある
  • 国連では中国の傅聡国連大使が「日本に常任理事国入りの資格はない」と発言し、日本側が反論権を行使した
  • SNS上では在中邦人の安全や中国ビジネス継続の是非を巡って多様な意見が噴出している

注意すべきこと

  • 国家安全省の発信は、中国国内向けに威信を示す政治的メッセージの側面もあり、そのまま即時の大量摘発につながるかどうかは不透明
  • ただし反スパイ法の運用は当局の裁量が大きく、在中邦人や企業には最新情報の確認と危機管理が必要
  • 中国政府への批判と、中国や中国人全体への否定的・差別的表現は別の問題であり、混同すると議論の質が下がる
  • SNSの個別投稿は事実そのものではなく、あくまで個人の意見であるため、裏付けのない主張は慎重に扱う必要がある
  • 日本国内でも高市首相の発言評価は割れており、「日本社会の総意」として一つにまとめることは適切ではない

みんなの意見のまとめ

  • 「ここまで露骨に邦人摘発をちらつかせる国と、通常どおりビジネスを続けるのは危険だ」という安全面からの撤退論
  • 「日本政府は渡航危険情報を引き上げ、企業も早めに駐在員を帰国させるべきだ」と政府・企業の対応を促す意見
  • 「中国の本性が見えたので、世界が距離を置く契機になる」という対中不信の強まりを歓迎する声
  • 「駐在員の安全を優先しない企業はブラックだと見なされる」という、経営者の責任を問う視点
  • 一部では中国全体を否定するような過激で差別的な投稿も見られ、世論の怒りが危険な方向へ向かう懸念も指摘されている

イメージはこんな感じ

私が思うこと

今回の国家安全省の発信は、高市首相の台湾有事発言をきっかけにした対日圧力のエスカレートと受け止められます。

在中邦人の安全確保は最優先課題であり、日本政府と企業にはリスクを直視した冷静な判断が求められると感じます。

同時に、中国批判と中国人一般への否定的な感情を混同しない姿勢が重要と考えます。安全保障と人権、経済活動をどう両立させるかが問われています。