会社で働いている方は、年末調整の時に提出する書類の記入を少し間違えるだけで、毎月の税金が多く引かれてしまうことがあります。

たとえば、家族を扶養しているのにその親族の欄を書き忘れたり、収入の目安を誤っていたりすると、控除が受けられずに「払いすぎ」の原因になってしまいます。

特に、来年分の 令和8年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 では、年齢が19〜22歳の親族や、70歳以上の親など、控除の対象になる人の枠が改められており、前年の書き方のままだと漏れが生じやすいです。

また、書類の提出期限や「異動」つまり扶養家族が増えたり減ったりした場合の対応もポイントです。提出先は給与を支払ってくれる会社で、最初の給与を支払う日の“前日”までに出す必要があります。

このように、「家族構成」「収入のめやす」「提出先・期限」をきちんと確認しておけば、年末調整で無駄に税金を多く払ってしまうことを避けることができます。

2025年の控除額の変更点

  • 基礎控除:48万円 → 58万円に引き上げ
  • 給与所得控除:最低55万円 → 65万円に変更
  • 「特定親族」の新設により、大学生などの扱いが変化

要するに

  • 書き忘れがあると毎月の源泉徴収税額が高くなる可能性あり
  • 年齢19〜22歳、70歳以上の親など控除対象の範囲が変化あり
  • 提出先は「主たる給与を支払う会社」、かつ「給与支払日の前日まで」が原則
  • 扶養親族の住所・収入状況などに“異動”があったら申告書の変更が必要
  • 書類を未提出、あるいは記入が不十分だと「乙欄」扱いとなり税額が高くなるケースあり

tax_adjustment_check 10-31-2025